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2020/08/13

横浜商大打線活発 5番石川、2ラン含む3安打3打点

 横浜商大17ー0川崎総合科学 ヒーローを一人に絞るのは難しい。10本の長打を含む19安打の横浜商大。活発な打線の中から強いて挙げるならば、ダメ押し2ランを含む3安打3打点の石川だろうか。
1─0の一回、左前へのタイムリーで波に乗ると、極め付きは14─0の5回1死一塁だ。初球のカーブを捉えレフトスタンドへ。「点差がついたば場面だったけどうれしかった」。約1年ぶりの一発は、不遇の時間を力に変えた証だった。

 活動休止期間中は秦野の自宅周辺で旧友たちとトレーニングに明け暮れた。80㌔だった体重は微増。「最初は体のバランスが崩れた感じもあったけど、秋に比べて遠くに飛ばせるようになった」。5番打者の成長は打線に厚みをもたらしている。

 「きょうは黒田がしっかり投げてくれたのが勝因」。捕手らしく1安打零封の右腕をたたえたかと思えば、「守備より打撃が好き」とはにかむ3年生。平塚学園とぶつかる5回戦へ「厳しい試合になると思うが、打線をつなげて、守って勝ちに行く」とねじを巻き直した。

2020/8/13 神奈川新聞

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2020/08/10

横浜商大・帯川、野球一家の意地 父・兄に届けた一振り

 横浜商大9-4麻布大付 高校最後の勇姿を見せたい父と兄の姿はスタンドにない。2人が踏んだ甲子園の土も踏めない。「それでも野球ができる。悔いのない夏にする」。思い一つでバットを振った横浜商大の帯川が、夏空に放物線を描いた。

 四回2死。インハイの速球を捉え、左翼スタンドに放り込んだ。「自主練習の成果を出せた」。野球一家の三男坊は屈託なく笑った。

 父祐二さんは日大藤沢の主将として1990年の選抜大会に出場。長男健太さんは東海大相模で2015年夏に全国制覇を成し、次男幸介さんも公立の実力校・戸塚でプレーした。祖母の自宅前に家族で作った防球ネットが3兄弟の練習場。バットを振り込むと、父は何度も「もっと強く振れ」とハッパを掛けてくれた。

 5年前の夏、客席から全国制覇を見届け「いつか自分も」と抱いた夢はコロナ禍でつえた。「悔いを残さずやりきれ」。家族のエールに応えるため「次の打つ」と誓った。

2020/8/10 神奈川新聞

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